普段こういう記事は書かないのですが抱いた感情を言語化しておきたかったので書きなぐっておきます。
音MADに詳しい人や界隈の人からのツッコミが多いかもしれませんが何卒ご容赦ください。
SHI的オールスターにマイケルと布袋を添えて
はい。
この音MADは所謂私的オールスター系でエンドーショージの文脈の音MADユニバースですね。
『エンドマークに希望と涙を添えて』の音MADを見ておくとより理解しやすいかもしれません。
これは"SHIRYU(しりゅー)"さん(以降しりゅーさんと呼びます)の自伝的な音MADで、好きなものたちが忘れられないように戦う、ディズニーのトイストーリーを思い出すようなストーリーでした。
最近は音MADに自分の人生、思想を表現するものが増えてきていると思っていますがこれもその類に入れてもいいのかも。
好きなものの擬人化?そういう感じ?
ともかくそれらが力を合わせて戦うんです。
大学に入学したしりゅーさんは布袋寅泰の音楽にハマりますが恐らく昔から好きだったと思われるマイケル・ジャクソンが嫉妬し、次第に喧嘩になります。
マイケルの「なんでお前の曲にハマってんだよ」というセリフに対して布袋の「だからどうした、しりゅーの気持ちだろ」もなかなかに来るものがありますね…昔好きだったものたちが新しくハマったものに嫉妬してたりするかも…。
さて、この『SHI的オールスターにマイケルと布袋を添えて』に出てくるしりゅーさんの好みたち(以降"SHI的オールスターたち"と呼びます)は大学生になったしりゅーさんに次第に忘れられてしまいます。充実した大学生活なんでしょうね。
そこでSHI的オールスターたちは忘れられないために元凶の天野貞祐と戦います!なんで?
ほんとだよ
忘れられたくないと力を合わせ戦いもがく彼らの姿。
衝撃的な展開の音MADはもう数多く見てきたつもりだったのですがこんな情緒の揺さぶられ方をするのは初めてでした。
生きていればいろいろなものに触れますよね。自分が何らかの理由で気に入ったり興味があったりするものは年々増えていくわけじゃないですか。
年を重ねれば重ねるほど昔好きだったものは忘れていくものも多いでしょう。
僕も幼稚園小学生、もはや中学生高校生の頃でも好きだったものを全ては思い出せません。
好きなゲームや漫画は思い出せても好きな曲や好きな著名人、好きな動画とかは断片的にしか思い出せませんでした。
本当に大好きなものはいつまでも忘れないと思いますが、一年、一か月、一週間だけ好きだったものはいつしか好きだったことも忘れてしまうかもしれません。そんな時に彼らは忘れられたくないと抵抗しているのかも。
僕は”記憶”や”忘れられること”に焦点を当てたものが好きです。
例えばワンピースのDr.ヒルルクの言葉、「人はいつ死ぬと思う?人に忘れられた時さ…!!」や忘れられないように自分の足跡を残そうとしたウマ娘のアストンマーチャン、初音ミクの消失シリーズ、9-nine-の新海天など。
忘れられた時が本当の死とは海外でもよく言われているくらいにはメジャーな考え方です。これは反対に考えると忘れられなければ死なない、死にたくても覚えられている限り死ねないともとれます。
SHI的オールスターたちは忘れられないように、生き続けるために戦っていました。自分が好きなものも忘れてしまえば彼らは死ぬのでしょう。
僕も好きなものを忘れたくないと思います。僕も好きなこの音MADを忘れないように慣れないブログに書き留めてみました。
好きなものはTwitter(X)等後で見返せるように書いておく、形あるものとして残しておく等いつかまた思い出せるようにしておきたいです。
2023年は音MDM天があったりと去年より増して音MADの勢いがあったと思いますが、一番心に残ったのは『SHI的オールスターにマイケルと布袋を添えて』でした。
僕はこの音MADを一生忘れないでしょう。